今時点における調べた限りのやり取りを見て、最近の情報発信の傾向に沿った悪い例だと感じています。一番強い立場の情報発信者(今回で言えばWotC)が端的な説明で済ませ、周り(渡辺プロとサイゲームズ)が詳細を説明する構図です。ネットが普及する前は端的な説明で終わっていた物事がネット上の情報で補完されるようになった形で、良い流れだとは思いますが情報が点在するので第三者としては正確な情報に辿り着きにくい難点があります。
 WotCが処分のアナウンスページに記載した内容は、間違ったものでないにしろ端的すぎて説明が不十分な上に情報の欠落、というか情報の一部を切り取ったような表現です。特に後者が酷く、自身に不都合な情報を排除して都合の良いように読み手へ印象付けているように感じます。ただ、この意見は渡辺プロとサイゲームズからの情報を得ていなければ感じ難いことで、公式と非公式(違反者自身)とでは広報具合と信憑度に大きな差が生じても仕方ありません。タチが悪いですよねぇ・・・。

 個人的には、事実としてスリーブがマークド状態だったわけで警告や失格は仕方ないにしろ、大会後の処分については測り得ないことなのに重すぎる処置だと思いました。極端な話、今回の件は全スリーブの状態を常に把握し続けないと理由はどうあれ一発アウトということでしょう? 元々私は紙媒体での公式戦参加を既に止めていますが、参加していた時期に発生していたら一端の雑魚にとっても大会参加が気が気じゃないものになっていたと思います。
 渡辺プロの失格はネットニュースで割と広まった話題で、一方で渡辺プロの声明や処分内容は話題になっていません。どちらかと言うと、後者の方が広まって少なくとも日本における紙媒体への影響を見てみたいものではあります。広まったら大荒れ必死だとでしょうから。

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